この、なんとも不思議な形の器に盛られたカレー、これが「玉川ダムカレー」。
玉川ダムの形を模った手作りの「共通器」に盛られ、玉川町内のいくつかの飲食店で提供されています。
「鹿肉」「イノシシ肉」「仙高ポーク」「地域特産の野菜」など、カレーに使われる食材は店舗により様々。価格、盛り付けもまた然り。
・・自由だ。自由すぎるんじゃないのか、玉川ダムカレー。
今治市玉川町まで仕掛け人を訪ねると、かなりピンクなマダムが迎えて下さいました。
玉川ダムカレー研究会を主宰する「NPO法人 玉川サイコー」理事長の井出サツミさん。
「玉川ダムカレー研究会は、玉川にもっと人が集まるきっかけになるようにと思って立ち上がったんです。」
自然にも資源にも恵まれた玉川。
求められるのは、それらを活用したものづくりと人づくりのためのツールでした。
「カレーならみんなが好きじゃし。季節によって具材が工夫できるし。だから中身は縛らず、共通の器を考えたんです。」
器も地元で作ってしまうなんて、地産地消にこだわる今治ならでは。
玉川町内にある「風泥舎」の窯で100皿を手作りで焼き上げました。もちろん、試作に試作を重ね、形はもちろん軽量化にはずいぶんとご苦労されたそうです。
ん?・・なにこの目盛り?
貯水率ならぬ、貯カレー率。笑
この、「文」のマークは?
「ダムのこのあたりに、昔通った学校が沈んどるんよ。」
・・嗚呼、玉川愛。
町内で提供される「玉川ダムカレー」の中で唯一、共通器を使っていないのが、井手さん達「玉川サイコー」が手作りする「グリーンカレー」です。山で採れたタケノコをはじめ色とりどりの野菜がたっぷり。
イベント時のみ食べられるそうで、多い時には200食を完売するのだとか。
これが、思っていた以上にスパイシー。汗
「大人向けです。」とのことですが、普及のためには何か印象に残るカレーにしなくてはという思いから、この味にたどりついたのだそう。ただし子供の来場が多く予想される場合には子供向けのカレーも用意するなど、「地域のお母さん達」らしい心遣いも。
それにしても、グリーンカレーが入ってるご飯部分、ちょっと歪な形ではないでしょうか・・。
!!!!!!!!!
だ、ダム型でご飯を型抜きしている!!!汗
・・嗚呼、玉川愛。
ちなみに、このダム型セルクルは、会員さんのご主人さまの手作りなのだとか。
「我々玉川サイコーの活動には、夫をはじめ家族の協力が欠かせないんですよ。感謝しています。」
まさかの夫婦愛。
常時食べることができる町内の「玉川ダムカレー」提供店は現在5店舗。
黄色いのぼりが目印です。
鈍川温泉「せせらぎ交流館」の玉川ダムカレーには菊間特産の仙高ポークがたっぷり入っています。
提供店舗は「玉川ダムカレーマップ」でご確認を。⇒こちら
玉川の隠れた名所を掘り下げた冊子「たまがわ」も見ごたえあります。
「玉川サイコー」は、最高でもあり再興でもあり。
なにより、「玉川へ、さぁ行こう」でもあるのではないかと。
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