すごい紙相撲土俵

 (0)  吉良賢二  2014年05月14日

“Made in UCHIKO”を謳った“鎖国状態”の店を進めるうえで心強い味方になったのは、地元の職人さんたちが集うグループ「内子手しごとの会」の存在でした。
 木工製品や和紙、和蝋燭、草木染め、着物リメイクなど様々な技術を持つ職人さん、作家さんたちの作品は、伝統を受け継ぎながらも多彩な商品群で、その彼らがそれぞれの素材と技術を持ち寄ってコラボする作品も、新しい価値が感じられるものが数多くありました。
 正確で緻密な木工製作技術などを間近に見るにつけて、私個人の“妄想”と“希望”が膨らむかたちで、「この職人さんの技術で作った、こんな作品を見てみたい」という思いが強くなっていきました。
 その手始めの作品づくりが実は「紙相撲土俵」だったのですが、“すんげえ技術”で作った“チョー本格的な”紙相撲土俵が見たいと思ったらもう間もなく、職人さんに無理なお願いをしてプロトタイプの製作に入っておりました(笑)。
 結果的に、なんぜオリジナル商品第一号となった、内子手しごとの会謹製 紙相撲土俵(普及版)は、実際に6,000円の商品として店頭販売し、おもしろさを感じていただける方々に好評を得る商品に育ちました。
 職人さんの技術を使った全く新しいモノづくりに関われる喜びを知ってしまった私は、普及版の紙相撲土俵のその先が見てみたいという更なる妄想に駆られ、最高の技術を駆使したハイエンドなフラッグシップモデルの紙相撲土俵づくりを職人さんに打診。その末に出来上がったのが写真のこの土俵でした。
 その出来栄えは、自分の想像をはるかに超えたもので、「これこそ、まさにどこにもないもの」。
 十万円の値を付け、私自身も買い手の方の想像がつかず腕組みをして販売しておりましたが、予想に反して、あっと言う間に隣町の方が購入されていきました。
(つづく)

この記事は以下のサイトからライターの許可を得て転載しています。

『商店街まち創り考思いつきばったり』

https://uchikonanze.tumblr.com/post/85627928536

吉良賢二

館長 at 内子まちの駅なんぜ
内子まちの駅なんぜ館長。
モンタナ大学ジャーナリズム学部中退
(ざっと職務経歴)雑誌記者―PC部品製造会社勤務―印刷会社校正職―愛媛の野菜果物首都圏売込み担当―を経て、内子の商店街の一本裏通りで、観光、物販、商品開発機能を併せ持ったコンビニ型多機能まちの駅実現をめざす大洲人。南予の持つポテンシャルにわくわくするほどの可能性を感じている。

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