“マハタぷるるん丼” ~宇和島水産高校が開発したご当地グルメ~

 (0)  西村重夢  2014年03月14日

宇和島水産高校が目覚ましい活躍を見せています。水産高では、平成 17年頃から外部と連携した商品開発の取り組みを進めていて、『ブリの缶詰』などの地産地消の商品を開発してきました。この缶詰、イベントなどで販売されることもあるのですが、いつも完売となるほどの凄い人気ぶりなのです。

今年 1月には、日本政策金融公庫主催の『高校生ビジネスプラン .グランプリ』で、「宇和海からの贈り物~水高育ちのエコなアワビ~」というプランを発表し、全国 151校 1546件の応募の中から、見事にグランプリを獲得したのです。日本の高校生達の頂点に立ったのです。素晴らしい !!



そんな躍進を続ける宇和島水産高校が開発したご当地グルメが、“マハタぷるるん丼”です。マハタは天然ではほとんど獲れない「幻の高級魚」。あっさりした白身の中に豊富なコラーゲンを含み、独特の歯ごたえや旨みが特徴な魚す。このマハタの「余りがちなアラを上手く活用できないか」という養殖業者らの要望に応えて開発されたのが、この“マハタぷるるん丼”でした。

“マハタぷるるん丼”はアラからとれる上品で旨みのあるダシを使った、あっさりめの丼。ダシが固まって出来る「煮こごり=ぷるるん」に着目して、水産高のマハタガール達が“マハタぷるるん丼”という印象的なネーミングを思いつきました。

私が所属する協議会では、水産高が開発したこのマハタの丼を普及させるべく、 2012年 12月から商品化を目指した取り組みを高校と協力しながら進めてきました。

正直、当初は「簡単に商品化できるのではないか」と高を括っていたのです。

…が、

現実はそう甘くはありませんでした。

開発当初は「素晴らしい!」「高校生が作ったとは思えない !!」と絶賛の嵐だったこのぷるるん丼も、いざビジネスベースの話になってくると「原価がまだまだ高い」「味が薄い」「ぷるるん感がない」「所詮は高校生レベル」などとネガティブな言葉ばかりが寄せられるようになってきました。そのため、セミナーなどを活用して市民の意見も取り入れながら、何度も何度も試作や改良を重ねていきました。

そんな改良の指標を確認すべく、マハタガール達がチャレンジしたのが、農林水産省などが主催する『第2 回ご当地!絶品うまいもん甲子園』でした。

水産高は、この大会で中四国の代表権を勝ち取り、見事に11 月の決勝へと進出。惜しくも入賞はならなかったものの、フレンチの鉄人・三國清三シェフやAKB48 の北原里英さんら審査員から絶賛のお言葉をいただきました。賞は取れなかったけれども、マハタガール達にとっては、きっと大切な宝となったことでしょう。

高校生が取り組んできた成果も、立派な地域の資源です。

逆に言えば…

高齢化が進み、人口流出も進む中、若い人たちが頑張った結果が評価されない地域なんて…

そんな地域に明るい未来はありえない、と感じてしまいます。

この“マハタぷるるん丼”をキッカケに、愛媛の高校生達の努力の成果や素晴らしい資源に、さらに光が当たっていくことを願ってやみません。

さてこの“マハタぷるるん丼”ですけれども…

水産高の実績などが実を結び、2 月6 日から宇和島市恵美須町の郷土料理店『和日輔』にて、1,260 円(3 月現在)で販売が開始されました。高校生のレシピをベースにプロの料理人がアレンジを加え、旨さがさらに引き立つ逸品に仕上がっています。

“マハタぷるるん丼”がいつも食べられるのは、全国でも宇和島だけ。ぜひ宇和島にぷるるん丼を食べにきさいや!

この記事は以下のサイトからライターの許可を得て転載しています。

『愛媛-ehime-を世界ブランドに!』

https://www.tumblr.com/emunishi/79531839744

西村重夢

1966 年松山市生まれ。大学卒業後、東京の映像プロダクションを経て、愛媛朝日テレビの開局に伴いUターン就職。長年にわたり報道記者や情報番組ディレクターなどを務める。
同局退職後、愛媛のアイドル“ひめキュンフルーツ缶”を音楽プロデューサー伊賀千晃と立ち上げ、「アイドルによる地域活性化」などに取り組む。現在は、厚生労働省の事業を実施する宇和島地域雇用創造協議会にて、様々な地域活性化プロジェクトを手がけている。

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