木蝋と白壁の町、内子町。
レトロな町並みにファンの多い、風情ある佇まいの中を、和服で散策する企画に参加しました。
「ねき歩き」とは、近隣をちょこっと歩く、という意味。
こんな建物の隙間にも、いい感じの「ねき」ポイントがあったりします。
内子最大の製蝋業者だった本芳我家の分家、上芳我家にある「木蠟資料館」。
木蝋産業の最盛期には、生産量が国内一位だったこともあるのだそう。贅をつくした建物の作りからも、その繁栄ぶりが伺えます。
芳我家の建物には、瓦のふちに「かたばみ」の家紋があると教えていただきました。
たしかに似たような白壁のお屋敷でも、家紋がない瓦がたくさんありました。なるほど。
「鏝絵(こてえ)」と呼ばれる、漆喰アート。
壁一面に迫力ある立体アートが見られますが、多くは懸魚(げぎょ)という建物の屋根の部分につける棟飾りや妻飾りの意匠に使われています。
本芳我邸の懸魚(げぎょ)は、やはり群を抜いた豪華さ。
この裏側は有名な「旭鶴」の意匠でした。圧巻。
夕暮れが静かにせまってくる頃には、「内子手しごとの会」の職人さんが作った木のおもちゃで「昔のあそび」を楽しみます。
年齢問わず、つい夢中になる不思議な魅力の「昔あそび」。
伝え残すべき「手しごとの魅力」を感じるひととき。
20連発輪ゴム鉄砲も、長蛇の列でした。笑
夕食はドイツ人シェフが作る本格家庭料理の店「Zum-schwarzen-Keiler」で冷えたクロンバッハを楽しみました。
この企画のためだけに、軒先に灯篭がともされた町並み。
「内子は夕暮れからが魅力的なんです」という地元の方の言葉にも納得です。
新しい大人の楽しみ方が詰まった内子「ねき歩き」、あなたもいかがですか?
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