松山市道後商店街にあるギャラリーカフェ「道後の町屋」にて、独特の世界観をもつ2人のアーティストの競演『story-2人展』がスタートしています。
山口県萩市で活動中の線描画家 田村覚志氏はたった1本の筆ペンでモノクロの世界を表現。
和とバロックが融け合ったような、繊細でありながら凛としたタッチは、全て独学で繰出したものだそう。まるで意思をもったような瞳が印象的な獣、蝶、魚などが期間中20点近く展示されます。
どれも思わず息をのんで立ち止まってしまう作品ばかりです。
「祖母が書道の世界にいて、幼い頃から墨の世界をダイレクトに感じていたんです。そこが原点なのかもしれません。」
活動拠点である萩市も陶芸を中心とした芸術の地。初上陸の愛媛、道後の空気感に刺激を感じる、と語ってくれました。
松山市で絵本作家として活躍中の清家正悟氏の描くいきものは、みな饒舌。
物言わぬ動物たちの、賑やかで楽しいおしゃべりが聞こえてくるような作品ばかりです。
「ぼくは人を描くのが苦手。」と語る清家氏。
向かい合う友人や大切な人たちへの温かな思いを、表情豊かな動物たちが代弁してくれているようです。
オイルパステルで柔らかく豊かに表現されるいきものたちが30点以上展示されます。中庭を経た奥座敷に並べられたストーリー性のあるポップな作品たちも必見。
今回原画はありませんが、展示会のポストカードになっている黒猫の作品に描かれているのは震災後の福島の海岸。しっとりした色使いに込められた思いをぜひ訊ねてみてください。
『story-2人展』は、道後商店街アーケード内の道後の町屋で5月12日まで開催中です。
http://www.dogonomachiya.com/
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