「蚕豆(そらまめ)の花咲く景色」

 (0)  F.style編集部  2014年05月05日

正岡子規は明治31年『吾幼児の美感』という随筆のなかで、

「我が故郷の昔の庭を思ひ出す時、先づ我が眼に浮ぶ者は、爛漫たる桜にもあらず、妖冶たる芍薬にもあらず。溜壺に近き一うねの豌豆(えんどう)と、蚕豆(そらまめ)の花咲く景色」

だったと記しています。
松山の生家の庭には「正岡の桜」と呼ばれた有名な古木があったにもかかわらず、思い出すのはそらまめの花とは。
確かに印象的で美しい花ではありますが、食いしん坊な子規ならでは、と少し微笑ましくも感じられます。

 

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「清水一寸そらまめ」は愛媛の伝統野菜のひとつ。昔から大粒で大変味が良いとされていて、県内外の料亭での指名買いはもちろん、大相撲五月場所でのビールのおつまみとしても人気が高かったことでも知られます。「城山の見える場所でなければ」と、松山市内だけが特産地とされていましたが、昭和初期に水田の裏作として松前、北条へも栽培が広がりました。

大粒でずんぐりとした「清水一寸」は莢の中の豆が「2粒」である確率が高いため、通常3粒入りの品種「陵西」が全国的には人気です。見た目もすらっとしてスマートですし。

でも、このふっくらとした下膨れの「おたふく型」の美しさ。
ほくほくとした甘みたっぷりの食味。
これを味わうことなくして、愛媛の夏はやってきません。

そらまめを美味しく食べられる期間はわずか「3日間」と言われています。最も重要なのは「収穫のタイミング」なのだそうです。熟練の生産者さんでもその見極めが難しく、未熟でも過熟でもだめ。飽食の現代では考えられないほど「旬が限られた」野菜といえます。


子規に笑われるかもしれませんが「今でしょ!」とつぶやきながら、塩茹でした清水一寸を頬張ってみませんか?笑

 

店舗紹介

愛媛のフルーツスエヒロ

地域 北海道 東北 関東信越 東海北陸 関西 中国 四国 九州 沖縄 送料 1800円 800円 800円 800円 650円 650円 550円 650円 2300円 …の続きを読む


住所:松山市立花6-5-23
電話:0120-963-930
営業時間:09:00〜18:00
定休日:日曜日 祝祭日

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