ポン菓子(puffed raice)。
ドンドン菓子、パットライス、こめはぜ、バクダン、パン豆など、呼び名は地域や時代によってさまざま。
生米に熱と圧力をかけた後に一気に開放することによって膨らませたもので、大正から昭和にかけての定番おやつ。世代を超えて今もなお愛されるポン菓子にまつわる思い出もまた、人それぞれです。
愛媛県東予地方では「パン豆」と呼ばれ、古くから婚礼の際の「引き菓子」として親しまれてきました。嫁ぎ先のご近所周りへの挨拶の際に、「御福分け」としても配られていたのだそう。
子供心に感じた、ほんのり温かい喜びと期待。
この町にお嫁さんが来た。
新しい家族が増える。
このシンプルな幸福感は、ポン菓子のふわふわとした軽い食感にとてもよく合います。
後をひく甘い蜜の香りもまた、ずっと変わらず続いていきますようにと。
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