なんぜをスタートする時、この小さな売り場で何を売って、どう特徴づけしていけばいいかを考えました。そこでトライしてみたいと思ったのが、内子の商品だけにアイテムを絞った“鎖国状態”の店でした。
小さなまちの、小さな店での“鎖国状態”は普通考えれば、やせ我慢のかたまりです。それは、“売れる商品”で価値を揃えた商品構成ではなく、“この地で作られた”という局所的なエリアを共通項として販売を進める冒険的発想の構成でもあるからです。
内子には、客足の途絶えない道の駅からりが既に先行してあり、その「からり」と「なんぜ」は「道の駅」と「まちの駅」という性質の異なる施設ではあるものの、利用者にとっては内子の“二番目の道の駅”という解釈が一番理解しやすく、その“二番目”という意識に向けて同じものを売っていたのであれば、よりボリュームのあるほうへ流れるのは当然で、売り場の小さいなんぜは圧倒的不利。
その上、なんぜは商店街エリアにありながら、通りには面しておらず目立ちにくい。そうしたビハインドの状況を跳ね返す勢いを求めた時に、からりのような直売所の形態ではなく、全く別のかたちとして、“Made in UCHIKO”をコンセプトとした、“内子総寄せ集め”の高級感溢れるセレクトショップを目指したのです。
(つづく)
吉良賢二
館長 at 内子まちの駅なんぜ
内子まちの駅なんぜ館長。
モンタナ大学ジャーナリズム学部中退
(ざっと職務経歴)雑誌記者―PC部品製造会社勤務―印刷会社校正職―愛媛の野菜果物首都圏売込み担当―を経て、内子の商店街の一本裏通りで、観光、物販、商品開発機能を併せ持ったコンビニ型多機能まちの駅実現をめざす大洲人。南予の持つポテンシャルにわくわくするほどの可能性を感じている。
モンタナ大学ジャーナリズム学部中退
(ざっと職務経歴)雑誌記者―PC部品製造会社勤務―印刷会社校正職―愛媛の野菜果物首都圏売込み担当―を経て、内子の商店街の一本裏通りで、観光、物販、商品開発機能を併せ持ったコンビニ型多機能まちの駅実現をめざす大洲人。南予の持つポテンシャルにわくわくするほどの可能性を感じている。
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