はじめまして。白壁と木蝋のまち、喜多郡内子町に昨年四月にオープンした「内子まちの駅なんぜ」で館長をしております吉良と申します。
なんぜは、内子座から八日市・護国の町並みへと続く内子商店街沿いの路地を一本入った通りにあり、地元の商店街組合がその運営を単体で受け持っています。
店名の「なんぜ」は、方言のなんぜで、「何か御用ですか?」「何ですか?」の意味があり、その店名に至ったなんぜには実はモデルがいます。私も含めて、内子で育った者たちが子どもの頃、お菓子を買いに足しげく通った商店街の食料品店のおばちゃんが、親しみを込めて、しかし「ほんとに買うんかい?(笑)」という意味も込めて、大きな愛情で包むように声かけしてくれていた言葉が「なんぜー。」だったのです。
なんぜーには、決してウェルカムも、いらっしゃいませの意味も含まれませんが、自分たちが心地よく感じたこのおばちゃんの「なんぜー。」を、広く県内外から内子を訪れる人たちを迎える最高のもてなしの言葉にしようと店名にすることに決めたのです。
内子町は、観光資源の中心として重要伝統的建造物群の古い町並みがあり、現在も含めてこれまで多くの観光客を迎え入れ、古いものを守り見せることで観光地としての価値を満たしてきましたが、これからはその内子町だからこそ、観光地として新しいものを生み出す創造、言わば“演出”がキーワードになる、と私自身考えています。
意外性のかたまりにもみえるこの店名の「なんぜ」はそのアイデアを切り拓く最高のツールにもなりえると思ったのです。
(つづく)
吉良賢二
館長 at 内子まちの駅なんぜ
内子まちの駅なんぜ館長。
モンタナ大学ジャーナリズム学部中退
(ざっと職務経歴)雑誌記者―PC部品製造会社勤務―印刷会社校正職―愛媛の野菜果物首都圏売込み担当―を経て、内子の商店街の一本裏通りで、観光、物販、商品開発機能を併せ持ったコンビニ型多機能まちの駅実現をめざす大洲人。南予の持つポテンシャルにわくわくするほどの可能性を感じている。
モンタナ大学ジャーナリズム学部中退
(ざっと職務経歴)雑誌記者―PC部品製造会社勤務―印刷会社校正職―愛媛の野菜果物首都圏売込み担当―を経て、内子の商店街の一本裏通りで、観光、物販、商品開発機能を併せ持ったコンビニ型多機能まちの駅実現をめざす大洲人。南予の持つポテンシャルにわくわくするほどの可能性を感じている。
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