その2: 畑やろうぜ!

 (0)  忠政 啓文  2014年03月27日

 田舎暮らしと言えば「畑」。自給自足的な生活にあこがれて田舎暮らしを始める人も多いくらいですから、畑と田舎暮らしとは切り離すことのできない関係…と言っても過言ではありません。かくいう、僕も畑をやっていましてね、キャリアはもう10年以上になります。あ、でもね、言っときますけど、野菜栽培の腕前は…いつまでたっても初心者レベルですので、あしからず。

 そもそも、畑で野菜を作り出したきっかけって言うのは、いたって軽いノリだったんです。以前、久谷町に住んでいた時に、「ちょっと野菜育ててみたいな~」ってご近所さんにポロリと話したら、「ウチに使ってない畑あるけぇ、おやりや」と勧められ、しかもタダで畑を貸してくれるので、喜び勇んで「おう!やるやる~!」と答えたら…、後日、目の前に現れたのは広さ4反5畝の雑草が覆い茂った耕作放棄地…。えっとね、坪数にすると1300坪ほどですよ。その荒れっぷりもさることながら、あまりの広さに度肝を抜かれたわけですが、当時はまだ仕事が暇でしたし、体力もありましたから、毎日あくせくと開墾に勤しみ、ホームセンターで買ってきたトマトやピーマン、玉ねぎなどの苗を植えては、ビギナーズラックか?案外普通に収穫までこぎ着けることができて、作物を栽培する喜びってものを覚えていったわけです。

 しかし、ひとたび畑に手を付けてしまうと、収穫の喜びの反面、ちょっとしたプレッシャーがのしかかるというもの。夏場など、ちょっと気を抜いていると、畑一面草ボーボー!!になっちまって、どこに苗を植えていたかわからないようなレベルになっちまいますし、そんな醜態をご近所さんに見せると「ふふふ。所詮素人のやることよのぉ~」と笑われるんじゃないか?とか、「あんなに草もぐれにして、ウチの畑に虫が飛んできたらどうするんじゃ!」と迷惑がられるんじゃないか?とか…、そりゃまあ、悩みが尽きなくなりましてね、仕事どころじゃありゃしません!しかも、久谷町に住んでた時は家と畑が少し離れたところにあったので、それが負担に拍車をかけて、現在の久万高原町の家に引っ越すと決めたときには「ああ、もう畑はエエわぁ~」と、若干『畑鬱』的状態になっていたんですよねぇ。

 ところが…です。前回書きましたが、現在の住まいは写真を見て「瓦葺だから、屋根が吹っ飛ぶこともあるまい!」って感じで、家に一目ぼれして契約したんですが、契約交わしてから、家以外に畑と山がくっついて来るということが発覚しまして…しかも、それがまた、以前に負けず劣らず広大な耕作放棄地が自宅に隣接しているってシステムになっておりまして…、そいつを放ったらかしてしまうと畑が荒れるどころか、家自体に廃墟感が充満してしまって、それこそご近所様の目が気になる!…てことで、結局、畑仕事から解放されることなく、現在に至っております。

 ま、このように書きますと、イヤイヤ畑をやっているように感じられますが、ぶっちゃけた話、作物を育てるって結構大変だし、しんどいのですけど、作物を収穫すると嬉しさのあまりにテンションが上がりまくって、それまでの苦労をわすれちゃうんですよね。ああ、僕って単純。あら、そうこう言ってたら、季節はもう春ですね。そろそろ夏野菜の準備はじめなくちゃ。ゲゲッ、夏野菜ってことは、そろそろ雑草との格闘の時期でもあるのね…。あああ、めんどくせぇ…。ま、こんな感じでブツクサ言いながらも10年以上続けてるんですけどね。みなさんも田舎で畑しませんか?ウチの畑、まだまだ空いてますから!

この記事は以下のサイトからライターの許可を得て転載しています。

『久万山その日暮らし』

https://kumayamalife.tumblr.com/post/80871105469

忠政 啓文

忠政 啓文

1976年、岡山県倉敷市出身。健康運動指導士として全国各地でウォーキングやランニングの指導・健康指導の教室やイベントの企画・運営をする傍ら、テレビ・ラジオパーソナリティー・ライターなどをこなす。
また、元競歩日本代表として国際大会での入賞・全日本大会での優勝の経験を持ち、アスリートの指導にもあたっている。
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